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黄斑部変性症(おうはんぶへんせいしょう)の治療
黄斑部変性症は非常に難しい疾患ですが、私は積極的に治療しております。
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黄斑部変性症とは、網膜の中心部(黄斑部)がいたんでしまう病気です。原因は紫外線、喫煙、加齢などが絡み合っていると考えられています。簡単に言うと、網膜の中で一番よく使っている部分が、経年変化でいたんだ状態です。
歳をとっていたんだものはしかたないので、治療はたいへん難しいですが、そういって諦めてしまうと医学の進歩はありません。なんとかしたいもんです。
この疾患に対し、ケナコルトという軽いステロイド剤を目の奥に注射する方法が紹介されました。私も最初は全く信じておりませんでしたが、ほかにうつ手がないので仕方なく患者さんに施行しておりましたところ、なんと、効果のある患者さんが確実にいらっしゃるのです。驚きました。さすがに若いころと同じぐらい見える、というわけにはまいりませんが、普通は悪くなる一方なので、少しでもよくなるというのは奇跡的なことです。
網膜変性症が起こる患者さんには、局所での炎症が起こっていて、その結果として細胞死が起こっている可能性があります。ケナコルトは炎症を抑えるお薬ですので、炎症を抑える事によって細胞死を抑える事ができるのかもしれません。
当院の大高医師が新聞に掲載された記事をご覧下さい。
今まで100人程度(平成20年1月1日現在。その後もだいたい1週間に1人ぐらいのペースで治療しております)の患者さんを治療して来て得られた経験、患者さんからよくある質問への回等を以下に述べます。
●50%の方に「明るくなった」と喜んでいただいております。
●視力が向上するのは、そのうちの10%ぐらい、すなわち全体の5%ぐらいの方です。あとの90%、すなわち全体の45%ぐらいの方は、視力の数字的には向上はしないが、見え方の質が向上したと考えます。
●50%の方は、注射する前と変わらないとおっしゃいます。ですが、そのうちのほとんどの方に、進行を遅らせる効果があると考えております。進行を完全に食い止めるのは難しいかもしれませんが。
●注射薬は1ヶ月で消滅しますが、効果は持続する印象を持っております。半年ぐらいは持つのではないか、と考えます。
●幸い今まで当院では大きな副作用はありませんが、眼圧が上昇する可能性がありますので、その場合は眼圧降下剤の点眼などで対処します。
●目の奥に注射、というと、ものすごく痛いのでは?と思われるでしょうが、それは任せてください。患者さんが全く痛くないように(あんまり、ではなく、全く、です!)、かつしっかり奥の大事なポイントにお薬を入れてくるのがプロのテクニックというもんです。
●注射は即日施行可能です。もちろんそのまま帰れます。遠方の方はその後こまめに通院する必要はありません。他の治療法との併用も問題ございません。
●費用ですが、この注射自体は治療法として保険適応となっておりませんので、無料でやっております。
診察の後、ご希望の患者さんには注射の予約をとります。最短で当日予約が可能です。大変申し訳ございませんが、予約料として、自費で21000円(消費税込み)をお願いしております。検査は通常1割負担で2000円程度、3割負担で6000円程度ですので、合計で、1割負担で23000円、3割負担で27000円ぐらいを見ておいて下さい。
他の治療法との比較です。
●旧来からのレーザー治療(アルゴンレーザーなどによる網膜光凝固)は・・・・網膜に水がたまっている場合、その漏出部をピンポイントで凝固して漏出を止め、改善をはかる治療法です。効果が得られる場合もありますが、悪化するケースも多々報告されていますので、治療に踏み出しづらいと考えます。
●手術は・・・・網膜の下の土台を他から持ってきて植え替えたりします。良くなったという報告もありますが、激しく悪化する場合もありますので、受けるのはたいへん大きなリスクを背負わなくてはならないと考えます。
●PDT(ビスダインというお薬を点滴で流して、レーザーで治療)・・・現在最も有望な治療法です。適応のある患者さんにはお勧めしたいです。PDTとケナコルトの注射を両方受けるのも全く問題ありません。
この病気でお困りの方、ご相談ください。
mail: otaka@isao.com
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